納税者はどのような税理士を選ぶべきでしょうか。
税理士の使命
税理士の使命が、税理士法に以下のように規定されています。
「税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそつて、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする。」
税法の範囲内であれば節税を行うことも納税義務の適正な実現に含まれると言えます。
税理士は、納税者のために節税を行うとともに、個人事業主、法人であれば、事業がうまくいくように助言・サービスを提供すべきでしょう。
税理士を選ぶポイント
依頼に対して適切な対応をしているか
会計、税務に限らず、依頼や質問に対して、的を得た回答をしているか。納税者の求めてることが何かを理解し、対応することが重要です。
税理士にもわからないことがありますが、わからないことをわからないと言わないまでも、調べる等して回答しているか。
また、わかりやすく説明しているか。専門用語を説明もなく、羅列してないか。報酬を受け取っている以上、可能な限りわかるように説明するべきでしょう。
専門知識があるか
特化した知識やスキルを持っているか、得ようとしているか。納税者にプラスアルファを提供することができます。
経歴やプロフィール等も参考になります。自負ではなく、実際の経験を確認しましょう。
相続税や事業承継の知識は、これからの時代に必要になります。
税理士業務だけでなく、執筆や講演等他の業務も担っているか。執筆や講演に当たって多くの本を読んだり、それなりに勉強し、その分野の知識を得ることができます。
国税専門官を約23年経験すると税理士になれますが、所得税、相続・贈与税、法人税等の各系統に分かれて仕事をするので、その税法について詳しくなります。
時代の流れに即しているか
ペーパレス化に対応せず、申告書等の書類を紙で保管していないか。e-Taxを含め、ITに対応している必要があります。マクロ等は仕事の効率を上げます。
ワークライフバランスも充実してそうか。ワークライフバランスの充実は仕事にも影響してきます。
報酬が低過ぎないか
報酬の低さを売りにしてないか。
単純作業や誰にでもできる作業ですので低くなっている場合があります。
ある雑誌によると、税理士業務の約90%がAIにより機械に代わると言われています。機械化は報酬を下げる要因になっています。
単純作業等に対して価格競争をしてもいつか淘汰されます。
税理士の探し方
実際に税理士を探すときは、以下の方法が挙げられます。
- 税理士会に紹介してもらう。
- 友人等から関与している税理士を紹介してもらう。
- ホームページ、ブログ等から探す。
- 金融機関等から紹介してもらう。
- 近場で看板を出している税理士にする。
ホームページやブログから、上記のポイントを参考に選び、実際に会って決めるのがいいでしょう。
紹介は断り辛いです。