融資審査をスルッと通る決算書のポイント

融資審査をスルッと通る決算書のポイント 金融投資

創業時に貸借対照表には資本金のみが計上されています。

事業活動を行うと、損益計算書や貸借対照表に数字が反映されていきます。

融資審査時に決算書は必ず見られます。

決算書のどこを見られるかを事前にわかった上で、事業活動を行うことが重要です。

損益計算書

経常利益は出ているか

利益には、売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益があります。

売上総利益=売上高−売上原価
企業の商品、サービスによる競争力を示した利益です。

営業利益=売上高−売上原価−販売費及び一般管理費
企業の本業による収益力を示した利益です。

経常利益=売上高−売上原価−販売費および一般管理費±営業外損益
企業の経常的な採算性を示した利益です。

当期純利益=売上高−売上原価−販売費および一般管理費±営業外損益±特別損益
企業の最終的な利益です。

当期純利益は、特別損益に影響されるので気にしなくてよいですが、経常利益までは利益が出ていることが望ましく、その金額が大きいに越した事はありません。

売上高利益率は高いか

企業の収益力を示した指標です。

中小企業の平均的な売上利益率は4%、経常利益率は2,3%ですので、売上高営業利益率は5%以上、売上高経常利益率は3%以上が理想です。

日々の事業活動を通じて、収益を上げるとともに、無駄な経費を削減することによって、営業利益、経常利益を良くすることができます。

売上原価や販売費および一般管理費、営業外費用の中に、特別損失に計上するものがないか、特別利益に計上している収益の中に、売上高や営業外収益に計上できるものがないかを確認します。

貸借対照表

債務超過になっていないか

純資産の金額がプラスでも、資産の価値を見直した結果、純資産の金額がマイナス、実質的な債務超過も含まれるので注意が必要です。

以下のようなことがあれば、資産の金額から減らされる(負債の金額を増やされる)ので、事前に確認しましょう。

  • 現金の金額が数百万円等、大きく、実際の現金と差がないか。
  • 売掛先が倒産してないか。ある得意先の売掛金残高が前期と変わらず、回収が滞ってないか。その他の売掛金残高が多くなっており、粉飾している売上はないか。
  • 貸付先の決算書の状況から、貸付金は返済される見込みがあるか。
  • 棚卸資産が過大に計上され、粉飾してないか。
  • 固定資産は減価償却を行っているか。償却不足はないか。
  • 買掛金の金額は、月の仕入れの1ヵ月分が通常であるが、計上してない取引はないか。

自己資本比率は低くないか

資産に占める純資産の割合です。自己資金が十分にあるかを示した指標です。

中小企業(製造業)の自己資本率の平均値は約13%です。15%以上はあるべきで、20%以上が理想でしょう。

借入金月商倍率は高くないか

借入金月商倍率とは、借入金額が月の売上高の何倍かを示した指標です。

一般的には、3倍までが理想とされています。

当座比率、流動比率は低くないか

当座比率は当座資産÷流動負債、流動比率は流動資産÷流動負債により計算します。短期的な支払能力を示した指標です。

固定資産を多く保有すると、流動資産が少なくなりこ、れらの比率が悪くなります。長期借入金にもかかわらず、流動負債に計上しているものがないかも確認しましょう。

他には、年金、健康保険料、税金の滞納となってないかも見られます。

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