ワンルームマンション投資するに当たって、悩む点の一つです。
個人的には、水災、破損、汚損等を補償していない火災保険に加入し、割高な理由から、地震保険には加入しなくていいと考えます。
しかし、安心を買うという意味では、火災保険の補償内容を増やし、地震保険に加入するという考え方もあります。
火災保険の補償内容
基本の補償内容としては、以下のものが挙げられます。建物の事故の例、事故件数の割合もあわせて、記載しておきます。
- 火災、落雷、破裂・爆発→隣家が火災になり、自宅にも延焼(6.3%)
- 風災、ひょう災、雪災→台風による強風のため、屋根瓦や窓ガラスが壊れた(55.6%)
- 水ぬれ→水道管の破裂によって、天井や壁紙が汚れた(13.1%)
- 盗難→泥棒が家に侵入した際にガラスを割る等、建物に損害が発生(2.0%)
- 水災→豪雨により土砂崩れが発生し、家が全壊(0.7%)
- 破損、汚損等→ソファーを移動していて、窓ガラスを割った、専用水道管が凍結により破損(22.3%)
火災保険の補償内容は、以下のようなプランで組まれています。
- フルサポートプラン【全て】
- エコノミープラン【1、2】
- セレクトプラン(水災、破損、汚損等なし)【1~4】
- セレクトプラン(破損、汚損等なし)【1~5】
- セレクトプラン(水災なし)【1~4、6】
出典:すまいの保険(あいおいニッセイ同和損保)
ワンルームマンション投資の火災保険の補償内容はどれにするべきか
火災保険の保険料はそれほど高い金額でありません。10年で1.5~2万円程度です。
安心を買うという意味では、全ての補償内容をカバーするプランを選択してもいいと思います。一方で、以下のような補償内容を外した、必要最低限の補償内容をカバーしたプランでいいという選択もできます。
- 部屋が1階の場合には、「水災」に加入すべきです。それ以外のフロアの場合には、加入する必要はありません。(もっとも、女性は安全性を考え、1階の部屋を借りることを避ける傾向があります。1階の部屋は、ワンルームマンション投資の対象から外した方が無難です。)
- ワンルームマンション投資は他人が住むのであって、自らが住むわけではないため、「破損、汚損等」にも加入しなくてよいでしょう。
したがって、先のプランであれば、3のセレクトプラン(水災、破損、汚損等なし)を選択します。
ワンルームマンション投資の地震保険には加入しなくてもよい
地震保険の保険料は、火災保険の保険料に比べて、高いにもかかわらず、保険金額が半分程度になります。割高です。その程度の保険金であれば、自らで賄えると考えるのであれば、地震保険に加入する必要はありません。
耐震基準を満たすワンルームマンションであれば、よほどの地震が起きないかぎり、損害は発生しないように思われます。
しかし、これも安心を買うという意味では、加入してもいいかもしれません。