つみたてNISA(積立NISA)と一般NISA、どっちを選ぶべきか-非課税枠の計算-

つみたてNISA(積立NISA)と一般NISA、どっちを選ぶべきか-非課税枠の計算- 金融投資

令和2年度の税制改正により、新NISAが創設され、NISAの仕組みが少し複雑になりました。
つみたてNISAと一般NISA(現行NISAと新NISA)、どちらを始めればよいか迷っている方も多いと思います。
今年、2021年から、つみたてNISAと一般NISAを始めた場合の非課税枠を計算してみました。

一般NISAの非課税枠が、つみたてNISAのそれよりも600万円以上大きく、非課税の恩恵を受けられます。

つみたてNISA(積立NISA)の非課税枠は800万円

「令和2年度税制改正について」令和元年12月金融庁

令和2年度の税制改正により5年延長され、2042年までの最長20年間、非課税で投資することができます。
今年、2021年から始めても、20年間、非課税です。
毎年40万円が上限ですので、つみたてNISAの非課税枠は800万円になります。
40万円×20年=800万円

つみたてNISAの対象商品は、金融庁が認めている投資信託、ETFです。

一般NISAの非課税枠は970万円

「令和2年度税制改正について」令和元年12月金融庁

現行NISAは、2023年まで非課税で投資することができます。
今年、2021年から始めると、3年間、非課税です。
毎年120万円が上限ですので、非課税枠は360万円になります。
120万円×3年=360万円

新NISAは、2024年から2028年までの5年間、非課税で投資することができます。
毎年122万円が上限ですので、非課税枠は610万円になります。
122万円×5年=610万円

一般NISAの非課税枠は970万円になります。
360万円+610万円=970万円

新NISAは2階建ての仕組みになっており、対象商品、上限金額が以下のようにわかれています。

  • 1階は、つみたてNISAの対象商品と同様、金融庁が認めている投資信託、ETFで、上限金額は20万円
  • 2階は、上場株式、ETF、REIT、投資信託で、上限金額は102万円

なお、現行NISAから新NISAへのロールオーバー(移行)が可能です。
新NISAは基本的には1階、2階の順で投資を行うといった制約もあります。

つみたてNISAにロールオーバー(移行)すると、一般NISAの非課税枠は1,430万円

「令和2年度 税制改正の解説」財務省 

新NISAは2029年で投資が終了しますが、つみたてNISAにロールオーバー(移行)することができます。
ロールオーバーの金額は、1階の上限金額20万円です。
時価が上がっても、取得対価である簿価により、ロールオーバーすることができます。
ロールオーバーした20万円に20万円を追加し、毎年40万円を非課税で投資することができます。

2024年から2028年までの5年間の投資が、順次、2028年から2032年までに終了し、2029年から2033年までの5年間にわたって、ロールオーバーすることができます。
その後、2034年からつみたてNISAの終了期間である2042年までの9年間、毎年40万円を積立NISAとして、非課税で投資することができます。

一般NISAの非課税枠に420万円が追加され、総額は1,430万円になります。
5年×20万円+9年×40万円=460万円
970万円+460万円=1,430万円

結局、つみたてNISA(積立NISA)と一般NISA、どっちを選ぶべきか

つみたてNISAはシンプルでわかりやすいといったメリットがあります。
毎年40万円を自動で積み立て、ロールオーバーの煩雑な手続きも必要ありません。

しかし、非課税枠はつみたてNISAの800万円に比べ、一般NISAが1,430万円と600万円以上も多くなっています。
毎年40万円程度で無理なく投資を始めたい方はつみたてNISA、非課税の恩恵を多く受けたい方は一般NISAを選ぶといいでしょう。

令和2年度の税制改正により新NISAが創設されたため、今後の税制改正でも変わる可能性があり、引き続き注視していった方がよさそうです。

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