不動産投資は目的ではなく手段です。
この言葉にピンとこない方はこの記事を読んでみてください。
一度きりの人生で、それぞれの目的を達成するために、手段である不動産投資をして欲しいと思います。
不動産投資の魅力
不動産投資の最も大きなメリットは、ローンを組むことによって、レバレッジを効かせた資産形成ができることです。
不動産投資の魅力は「お金」と「時間」を不動産オーナーに与えてくれることです。
- ローンを組むことによって、家賃というかたちでお金を先取りで得ることができる。
- 不動産が家賃収入をもたらしてくれるので、その間に自分の好きなことができる時間が生まれる。
お金の先取り
株式投資にはない不動産投資のメリットです。
ローン=悪というイメージがありますが、収益を生むローンは別と考えてください。不動産投資ローンは家賃収入を生み出す原資になります。
誰もが融資を受けられるわけではなく、年収や金融資産によって限度があります。
家賃収入が途絶えない物件を買うことはもちろんですが、利息の変動リスクを考慮し、収支計算をした上で、不動産投資ローンを最大限に利用すべきです。
例えば、1,000万円の物件を買いたいと思っていても、手元に100万円しかなければ、900万円を貯める必要があります。
毎年100万円を貯めることができるとすると、9年後にようやく物件を買うことができますが、9年待っていては時間の無駄です。
そこで、900万円のローンを組むことで、今すぐに1,000万円の物件を買います。
ローンを組むことによって、9年後から得られる家賃を、今からに先取りすることができます。
時間が生まれる
不動産が自分の代わりに働いてくれるイメージです。
例えば、家賃収入が月30万円だとすると、不動産が自分の代わりに、毎日1万円を稼いでることになります。
働いている方は、本業である給与収入に加えて、家賃収入を得ることができます。
家賃収入がある程度増えてきたら、本業を辞めて、自分がやりたい仕事を始めてもいいでしょう。
経済的理由で好きなことができないことも、不動産投資ができるようにしてくれることがあります。
不動産投資は目的ではなく手段
不動産オーナーになって、家賃収入を得るだけでなく、その先に何らかの目的が人それぞれあると思います。
例えば
「家賃収入を将来の年金の足しにしたい。」
「家賃収入を貯めて、プロジェクトの事業資金にしたい。」
「会社を辞めて、自分の好きなことをするための収入源にしたい。」
など
目的が異なると、それに伴って、手段である不動産投資の方法も異なります。
目的となる家賃収入が異なるので、対象となる不動産(戸建て、ワンルーム、1棟)、不動産の金額等が異なるからです。
将来の年金の足しにする家賃収入を得るだけなのに、リスクを抱えて1億円を超えるRC(鉄筋鉄骨コンクリート)を買う必要はありません。
逆に、大きな資金を貯める必要があるのに、ワンルームを買っていてはお金が貯まるまでに時間がかかります。
大切なのは、自分が何のために不動産投資をするのか、しっかり目的をもった上で、その目的を見失わずに、目的に応じて、手段である不動産投資をすることです。
目的が達成できそうなのに、やみくもにローンを組んで物件を買い、不動産投資のリスクを抱える必要はありません。
くどいですが、不動産投資は目的が最も大切と言っても過言ではありません。
公務員にとっての不動産投資の目的
公務員が不動産投資で資産規模を拡大するには兼業の承認申請をする必要があります。
公務員を辞めるつもりではないかと周りから見られることもあるので、承認申請を望まれない方もいらっしゃると思います。
兼業の承認申請をしない場合には、5棟10室未満、家賃収入500万円が限度になります。
その範囲で、公務員が不動産投資をする目的と手段は、自ずと限られており、以下の通りであると考えられます。
- 安定している公務員を続けながら、年金の足しになる収入を得る。
→市場流動性が高く、価格上昇も望めるワンルームを数室買う。 - 公務員を辞めて、自分の好きな仕事をする上での収入源を確保する。
→利回りが高く、手元に残るお金を多くすることができるアパートを1棟買う。
1は、利回りが低いので、頭金をある程度いれないと手元に残るお金がゼロになりますが、「目に見えない資産の拡大」が望めます。
「目に見えない資産の拡大」とは、ローンの元本を返済するに連れて、返済部分が資産になっていくことをいいます。
退職までに時間があり、本業である給与収入が得られるので、余裕がある範囲で、給与収入からローンを繰上返済することもできます。
2は、家賃収入に占めるローン返済の比率を少なくすることで、手元にお金が多く残ります。
公務員としての給与収入がなくなるので、家賃収入に頼らざるを得ません。
公務員としての属性を生かして、不動産投資ローンを組み、手元に残る現金を多くした上で、辞めるのが無難です。
新たな仕事から収入を得るまでは、頑張るしかありませんが、収入が見込める段階で、公務員をやめた方がいいでしょう。